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これまでにも世界の至るところでパンデミック発生の過去があります。

監修:岡部 信彦 (前 国立感染症研究所感染症情報センター長)

新型インフルエンザは、忘れたころにやってくる

いまのインフルエンザも、出始めは新型ウイルスだった

現在、世界で毎年流行しているA型香港インフルエンザウイルスH3N2亜型は、1968年(昭和43年)に新型インフルエンザウイルスとして登場したウイルスです。発生当時は、わが国でも50%のヒトが感染をしたという地区もありましたが、致死率などは低く、大正時代のスペイン型インフルエンザや、昭和30年代のアジア型インフルエンザの時に比べても、幸いあまり大きなインパクトとはなりませんでした。その後香港型インフルエンザウイルスは、その構造を少しづつ変化させながら現在に続いています。

今流行しているもう一つのA型インフルエンザウイルスH1N1(ソ連型)は、1977年に登場しましたが、香港型よりさらにインパクトは低いものでした。このウイルスは、スペイン型インフルエンザに類似したウイルスの再登場で、同じようにその構造を少しづつ変化させながら現在に続いています。

過去にも起きた新型インフルエンザ・パンデミック

インフルエンザ・パンデミックと考えられる流行は1800年代からありましたが、記録上はっきりしているのは1917年以来で、1917年の発生を含んで20世紀には、次のように3回のパンデミックが記録されています。

  1. 1918年に発生したスペイン型インフルエンザ(A/H1N1ウイルスの登場)
  2. 1967年に発生したアジア型インフルエンザ(A/H2N2ウイルスの登場)
  3. 香港型インフルエンザ(A/H3N2ウイルスの登場)

ヒトにおけるA型インフルエンザウイルスの出現年表

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監修者紹介

岡部 信彦(前 国立感染症研究所感染症情報センター長)
1971年東京慈恵会医科大学卒業。同大学小児科で研修後、帝京大学小児科助手、その後慈恵医大小児科助手。国立小児病院感染科医員、神奈川県衛生看護専門学校付属病院小児科部長。1991年〜1994年、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(フィリピン・マニラ市)伝染病疾患予防対策課課長。1994-1997年慈恵医大小児科助教授。1997年国立感染症研究所感染症情報センター・室長。2000年、同研究所感染症情報センター長。2012年、川崎市衛生研究所所長。

岡部 信彦先生

岡部先生からのメッセージ

新型インフルエンザは、近い将来、かならず出現すると考えられています。人類が経験したことのないインフルエンザウイルスに会えば、だれも免疫による抵抗力を持っていないため、地球上の広い範囲で大流行し、大きな被害をもたらすおそれがあります。このような状態をインフルエンザ・パンデミックといいます。
インフルエンザ・パンデミックによる被害を最小限にするためには、国や自治体による対策を進めるほか、事業所や個人による感染予防対策、感染した人への適切な対応がとても大切になります。そのためにも、新型インフルエンザについての基本的な知識を身につけていただきたいと考えています。

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