身体活動と体温の関係このページを印刷する

体温を維持する身体活動の役割

監修:青 幸利(東京都健康長寿医療センター研究所 運動科学研究室長)

人はいつも体温を一定に維持しようとしている

体温を上げる
無意識にする体温調節 意識してする体温調整
代謝を増やして熱を生みだす 日光にあたる
ふるえて熱を作る 運動する
身体活動は体温を上げる
皮膚血流を少なくして(顔色が青くなって)体温を下げないようにする 食べる
立毛(トリハダ)になって体温が逃げないようにする 風呂に入る
コートなどを着る
体温を下げる
無意識にする体温調節 意識してする体温調整
汗をかいて体内の熱を逃がす クーラーを使う
呼吸して体内の熱を逃がす 冷たいものを飲む
薄着になる
皮膚や手足など末梢の血流を増やして体内の熱を逃がす 水をあびる

人の体温調整行動

ヒトを含む哺乳類や鳥類などの動物は、いつも体温を一定に維持しようとする仕組みを体の中に持った「恒温動物」です。体温を上げたり、逆に体温を下げたりする「体温調節」には、いろいろな方法があります。

人の体温調節行動

ヒトを含む哺乳類や鳥類などの動物は、いつも体温を一定に維持しようとする仕組みを体の中に持った「恒温動物」です。体温を上げたり、逆に体温を下げたりする「体温調節」には、いろいろな方法があります。

体温を上げる仕組みとして効率が高い筋肉運動

寒いと自然に体が震える

安静時にもヒトは熱を生みだしていますが、その半分以上は肝臓や心臓など臓器の活動によって作られています。しかし、寒い場所でじっとしていると体温が下がり、ブルブルと震えてきます。これは体が自律神経の働きで自然に筋肉を動かして体温を上げようとしているのです。このような無意識の体温調節を「自律性体温調節反応」といいます。

身体を動かして効率よく熱を生みだす

寒いときは、体を動かして運動をすれば、少しずつ暖かくなり、やがて暑くなって汗が吹き出すまでになります。運動時には筋肉などで作られる熱が圧倒的に多くなり、生みだされる熱全体の70%以上を占めるという報告があります。身体活動は、体温が下がりかけたときに、熱を生んで本来の体温に戻すための、とても有効な方法といえます。このように意識的にする体温調節を「行動性体温調節反応」といいます。

監修者紹介

青 幸利(東京都健康長寿医療センター研究所 運動科学研究室長)
トロント大学大学院医学系研究科博士課程修了、カナダ国立環境医学研究所研究員、奈良女子大学生活環境学部助手、大阪大学医学部非常勤講師を経て現職。

青蜷謳カからのメッセージ

健康増進や疾病予防の観点からは、それぞれの人による体温の変化など、体がもっている周期(リズム)を、いかにして適正に保つかということが重要です。そのためには、体温リズムに合わせた身体活動、また体温リズムを正常に保つための適度な強度(中強度)の身体活動などが検討の対象になります。 日常身体活動のタイミングを工夫して、心身の健康を維持していただくために役立ちそうな情報、生活上の工夫などについてお伝えできればと考えています。

青 幸利先生

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