熱中症になりやすい人、なりにくい人このページを印刷する

熱中症は暑い日に起こりやすいのですが、みんながそれほど暑いと思わない程度の気温でも、熱中症の症状を起こす人はいます。その人の年齢、体調、病気、水分の取りかた、住居の環境、運動や労働の程度、暑さに慣れているかといった、いろいろな要素がからんで、熱中症は起こったり、起こらなかったりするのです。
熱中症をよく知って備えをすれば、暑い季節をじょうずに乗り切ることができますから、熱中症についての常識的な知識を身につけておきましょう。

監修:朝山 正己(中京女子大学 健康科学部 教授・同大学院健康科学研究科教授)

3. 熱中症を防ぐため、ガイドラインを活用しましょう。

熱中症予防ガイドラインには、運動時と生活時の2種類がある。

運動するときの熱中症を予防するのに、どの程度の温度環境でどのように運動したらよいかを具体的に示すため、(財)日本体育協会によって「熱中症予防運動指針」が定められており、これが一般的な指針とされてきています。
しかし運動中でない、日常生活時にも熱中症は起こるため、日本生気象学会によって新たに「日常生活における熱中症予防指針」が策定されています。
運動や激しい労働をするときと、普通に生活しているときで、両方のガイドラインを使い分けることができるわけです。

環境温度の測定方法:「暑さ指数」

熱中症予防の温度指標としては「暑さ指数」とも呼ばれるWBGT (Wet-Bulb Globe Temperature; 湿球黒球温度)が用いられます。これは暑さ寒さに関係する環境因子(気温、湿度、輻射熱、気流)のうち、気流を除く3因子を取り入れた指標です。したがって、日常的にWBGTを測定できれば正確な判断が可能ですが、それには専門の装置が必要です。
一般家庭で手軽に熱中症ガイドラインをつかうために、普通の気温をベースにした「乾球温度」の指標もあります。ただし乾球温度で判断する場合、湿度が高いときは1段階きびしいランクをあてはめます。
WBGTの測定

運動時と生活時の熱中症予防ガイドライン比較。

運動時と生活時の熱中症予防ガイドライン比較。

熱中症予防運動指針 (財団法人 日本体育協会) くわしい注意点は 日常生活における熱中症予防指針 ver.1 (日本生気象学会)くわしい注意点は

監修者紹介

朝山 正己(中京女子大学 健康科学部 教授・同大学院健康科学研究科教授)
1968年京都教育大学教育専攻科修了。医学博士(京都府立大学)。京都府立大学(衛生学教室)助手、愛知医科大学(生理学)講師、助教授を経て1986年より現職。
米国インディアナ大学医学部招聘教授、中国北京体育大学客員教授などを務める。
2001年、「スポーツ活動中の熱中症予防研究」に対して、第5回秩父宮記念スポーツ医科学賞奨励賞を受賞。日本生気象学会熱中症予防研究委員会代表幹事。

朝山 正己先生

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