体温リズムについてこのページを印刷する

昼間は高く、夜は低い、人の体温リズムはいつできるのでしょうか。

監修:巷野悟郎(こどもの城小児保健クリニック)

新生児の体温リズム

新生児は体温変動パターンが完成されていない

「健康小児の腋窩温」の表から、生後4〜5日、6ヵ月、1〜2歳の体温を抜き出してグラフにしてみました。生後4〜5日の体温は少し高めで、1日の変動は少ないことがわかります。6ヵ月になると体温は低くなりますが、1日の体温リズムは明確ではありません。これに比べて1〜2歳では、1日の変動にもめりはりが出ています。
新生児では、1日の体温リズムというよりも、泣いたり、授乳するとき体温が上がり、睡眠のとき下がるという体温変動のほうが大きいといわれます。
乳幼児期は、体温調節の仕組みもまだ完成されていないのです。

乳幼児における体温の日内変動

リズムができても未完成な体温調節

睡眠時は体温が下がる

乳幼児期は1日の体温リズムなど、体温調節の仕組みがつくられている時期ともいえます。赤ちゃんは眠くなると、手足が温かくなってきますが、これも体温調節機能のひとつです。赤ちゃんは手足の血管に血液を多く流すことで、外気によって血液の温度を冷やし、からだの内部の温度を下げて熟睡しようとしているのです。

体温調節に注意してあげて

乳幼児は体温調節の仕組みができてからも、おとなと比べて充分な体温調節ができないことがあります。体が小さい割には体表面積が大きく、また皮下脂肪が少ないので熱を失いやすい。また体重あたりの食事の摂取量が多く、運動量も多いため生み出す熱の量が多いなどのちがいがあるため、暑さ寒さに対する反応を充分にできないのです。
したがって、環境の温度や衣服の着せ方などに、いつも注意してあげる必要があります。

監修者紹介

巷野悟郎(こどもの城小児保健クリニック)
1944年東京大学医学部卒業。東大小児科、都立駒込病院小児科医長・副院長、都立府中病院長、東京家政大学教授、聖徳大学児童学科教授、(社)日本小児保健協会会長、こどもの城小児保健クリニック院長を経て現職。

巷野先生からのメッセージ

小児、とくに乳幼児の体温調節の仕組みは、おとなと比べて未完成なところが多く、体温の状態には注意してあげる必要があります。しかし、とにかく大事に暖かくしてあげればいいかというと、そうともいえません。乳幼児期は、呼吸機能をはじめ、体を鍛えて強くしなければならない時期にもあたるからです。
乳幼児期に特徴的な体温の性質を知ったうえで、強く、元気な子育てに生かしていただきたいと思います。

巷野悟郎先生

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