新型インフルエンザについてこのページを印刷する

A-H1N1新型インフルエンザの性質と、それに対する乳幼児の注意点。

監修:巷野悟郎(こどもの城小児保健クリニック)

ほとんどは軽症だが、脳症などの重症例も

乳幼児も重症化しやすい

2009年5月から日本でも始まったA-H1N1新型インフルエンザの流行は、世界的な流行(パンデミック)となって私たちの健康を脅かしています。新型インフルエンザにかかっても、ほとんどは季節性インフルエンザ並みの症状に留まっていますが、なかには重症化して死亡する例もあります。
厚生労働省では、特定の基礎疾患がある人と並んで、妊婦、高齢者とともに乳幼児を重症化しやすい対象に指定しています。重症化した乳幼児では、呼吸器の障害が多いのですが、なかには脳症を起こしたケースもあります。脳症は意識障害を起こす病気で死亡率が高く、後遺症が出るケースもある、重い病気です。
インフルエンザの症状

重症化のサイン

A-H1N1新型インフルエンザの症状のほとんどは一般的な季節性インフルエンザと変わりません。つまり全身症状が急激に進行し、高熱が出て、寒気、せき、頭痛、筋肉・関節痛などがでることもあります。
インフルエンザ脳症を起こすケースでは、これに加えて次のような症状が見られることが多くなります。
・呼びかけに答えないなど意識レベルの低下
・たび重なるけいれんや、けいれん後の意識障害の持続
・意味不明の言動
このような症状がみられたら、医療機関(できれば小児科)を受診してください。また解熱剤は脳症を悪化させることがありますから、医師に相談してから使うようにしてください。
脳症の症状

監修者紹介

巷野悟郎(こどもの城小児保健クリニック)
1944年東京大学医学部卒業。東大小児科、都立駒込病院小児科医長・副院長、都立府中病院長、東京家政大学教授、聖徳大学児童学科教授、(社)日本小児保健協会会長、こどもの城小児保健クリニック院長を経て現職。

巷野先生からのメッセージ

小児、とくに乳幼児の体温調節の仕組みは、おとなと比べて未完成なところが多く、体温の状態には注意してあげる必要があります。しかし、とにかく大事に暖かくしてあげればいいかというと、そうともいえません。乳幼児期は、呼吸機能をはじめ、体を鍛えて強くしなければならない時期にもあたるからです。
乳幼児期に特徴的な体温の性質を知ったうえで、強く、元気な子育てに生かしていただきたいと思います。

巷野悟郎先生

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