37℃って発熱?このページを印刷する

熱を測って37℃あると、「熱が出た!」と思いがち。ところが、37℃は平熱の範囲内なのです。

監修:三川 宏 (東京衛生病院麻酔科(元 杏林大学病院長))

37℃は発熱とは限りません。

昔の誤解が常識に

お子さまの体温を測ってみたら、37℃。「どうしよう、保育園が預かってくれない」「予防接種が受けられない」「プールに入れない…」そう思われるお母さんが、たくさんいらっしゃることでしょう。これは水銀体温計の37℃を示す数字が赤かったことから生まれた誤った常識。正しく測れば、子供からお年寄りまで、健康な時の体温の平均値は36.89℃±0.34℃(腋窩:ワキ下検温)になります。1) また、この範囲から少しくらいずれていても、おかしくはありません。医学的に正しい測り方をすれば、37℃は発熱の目安というより、むしろ平均的な平熱の範囲内であることがわかっています。“平熱”にも個人差があって当然なのです。

1) ここにあげた日本人の平均体温値は、1957年に報告された東京大学田坂定孝先生の研究によるものです。 東京都内の10〜50歳代の健康とみなされる男女3,000人余りを対象に、午前、午後、また四季を通じてデータを集めました。測定時は椅子に腰かけ、水銀体温計による30分間の腋窩検温を行いました。体温が36.89±0.34℃の範囲にあるのは全体の73%にあたります。またこの研究を中心的に行った町野龍一郎博士の別の文献※によれば、検温時間について「普通の検温の場合10分間かければよい」と結論づけられています。

※ 町野龍一郎,日本温泉気候学会雑誌,22(4), 34-60, 1959

監修者紹介

三川 宏(東京衛生病院麻酔科(元 杏林大学病院長))
1958年東京医科歯科大学医学部卒業。国立小児病院麻酔科医長、南カリフォルニア大学ロサンゼルス小児病院麻酔科、カンザス大学医学部麻酔科准教授、杏林大学病院長を経て現職。

三川先生からのメッセージ

「体温は、誰にでも測れる健康のモノサシです。」
脈拍や血圧、呼吸数、体温・・・人の健康には、さまざまなモノサシがあります。
なかでも体温は、ご家庭にある体温計で誰にでも気軽に測れる、もっとも身近な体調チェックの手段といえるでしょう。自分や家族の平熱を知ることは、血圧の正常値を知ることと同じくらい大切です。
体温の変調を見つけることで、病気に早く気づき、それだけ早く治療がすすめられます。
体温についての知識と正しい測り方を身につけてください。

三川 宏先生

体温と健康について、知識を深めましょう

体温は、ご家庭にある体温計で誰でも気軽に測れるもっとも身近な体調チェックの手段です。

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