公開日2021.08.30
※当コンテンツの内容は2021年7月時点の情報となります。
監修:草川功(聖路加国際病院 小児科 医長)
目次
風疹は、風疹ウイルスに飛沫感染することで引き起こされる病気です。ワクチンを接種しておらず過去にかかったことがないと、あらゆる年齢層で感染します。
予防接種の普及により、発症する子どもは非常に減っています。
風疹ウイルスに感染すると2~3週間の潜伏期間を経て、発熱とともに赤く小さな発疹が顔から出始め、手足や体に広がり、耳のうしろのリンパ節が腫れたりします。
発疹は3~4日で消失します。乳幼児の場合、熱が出ないこともありますが、出ても微熱程度で2~3日で下がります。
妊婦さんが感染した場合は赤ちゃんに影響が出ること(先天性風疹症候群)があるので注意が必要です。
風疹は多くの場合、自然に治癒します。1歳の時と小学校入学前の2回、MRワクチンを接種することで、風疹を予防できます。妊婦の場合も、風疹ウイルスに対する免疫が弱ければ、MRワクチンを接種することが望まれます。
草川功
聖路加国際大学・聖路加国際病院 臨床教授・小児科医長
総合病院小児科新生児、東京医科大学八王子医療センター小児科、国立小児病院麻酔集中治療科、米国ピッツバーグ小児病院麻酔科・呼吸生理研究室、東京医科大学病院新生児部門を経て現職。公益法人全国保育サービス協会会長、実践女子大学生活科学部非常勤講師など兼任。