乳幼児の熱中症

公開日2021.08.30

※当コンテンツの内容は2021年7月時点の情報となります。

春から夏は熱中症が多くなる季節です。高温の炎天下にいると、大量の汗で体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなってしまいます。乳幼児は大人に比べて暑さに弱く、熱中症になりやすいため、注意が必要です。
監修:草川功(聖路加国際病院 小児科 医長)

乳幼児は大人よりも暑さに弱い

乳幼児は、体温調節機能が未発達です。とくに汗をかく機能が未熟で、暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかります。体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、体に熱がこもりやすく、体温が上昇しやすくなります。また、乳幼児は体重に比べて体表面積が広いので、気温など周囲の環境の影響を受けやすくなっています。気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができなくなります。
歩き回る幼児の場合、大人よりも身長が低いため、地面からの照り返しの影響を強く受けます。大人が暑いと感じている以上に、幼児は暑いと感じているのです。

乳幼児の熱中症予防

次の点に注意して、熱中症を防ぎましょう。

  • 外出時は暑い日や暑い時間帯を避ける
  • 小まめに日陰・屋内など涼しいところで休憩する
  • 小まめに水分を補給する
  • ベビーカーを長時間日なたに置かない(ベビーカー全体が熱くなります)
  • 涼しい服装を心がけ、日傘や帽子を活用する

熱中症はどんな病気?
どうして熱中症になるの?
熱中症を防ぐには?

監修者紹介

草川功

聖路加国際大学・聖路加国際病院 臨床教授・小児科医長

総合病院小児科新生児、東京医科大学八王子医療センター小児科、国立小児病院麻酔集中治療科、米国ピッツバーグ小児病院麻酔科・呼吸生理研究室、東京医科大学病院新生児部門を経て現職。公益法人全国保育サービス協会会長、実践女子大学生活科学部非常勤講師など兼任。

草川先生
からのメッセージ
体温は、体調管理の上で最も用いられる指標の一つです。非接触型の体温計、耳の鼓膜温を測定する体温計、そして、昔ながらの腋窩で測定する体温計など、体温計は種類が豊富で、その目的に合ったものを選べば、誰にでも簡単に子どもの体温測定ができます。そして、その数値の変化を見るだけで、子どもの体調の変化を客観的に知ることができます。
ただし、ちょっとしたことで変化しやすい子どもの体温は、その基本を知っていなければ、不正確な体温測定になってしまい、余計な心配ばかりが増えることにもなりかねません。体温についての正しい知識を持ち、正確に体温を測定する方法を身につけ、是非、お子さんの健康管理に役立ててください。
カテゴリ
テーマ
キーワード
大切なあの人に伝えよう!